仕事ができない理由
物事にはなんでも理由がある。
私が仕事ができるひとではない理由も色々ある。一言で言ってしまえば、特性というやつだろうか。具体的に言うと、未来予測能力の低さ、判断力の低さ、向上心の低さ、要領の悪さ、記憶力の悪さ。
持って生まれた特性というやつは平等ではなく、人生という長距離走のスタートラインを人よりも下げてしてしまうから厄介だ。
今までの記事を読んで貰えば分かるように、私は仕事ができるように試行錯誤を繰り返してきた。その結果、仕事ができる人とは言えないが、ある程度のことをこなせるようになり、上司からの信頼は並レベルまで回復した。
しかし、そこで一息ついてしまっている自分に気付いた。
物事には理由だけではなく、展開というものが存在する。スタートからゴールまで、ずっと平坦な道のりではなく、様々な展開を経て到達するのである。
数年前、行列を作るドーナツ屋として一世を風靡したクリスピークリームドーナツは、現在閉店に追いやられる店舗が続出し、運命の分かれ道に立っているそうだ。オープン時は、行列が立ち並び、いかに回転を速くするかが売り上げに結びついた。しかし、しばらく経つと物珍しさで並んでいた客たちは、列を作らなくなった。固定客を確保するという、次の戦略を考えていなかったからだ。もしも、もっと早くミスタードーナツのような、居心地のいいお店という次の一手を打っていれば、大量閉店していなかったのではないだろうか。
私も同じだ。次の一手を打っていない。完全に展開を読めていない。
判断力や向上心はそう簡単に上げられないが、記憶力はメモで補える。私は第一ステップとして行ったことのマニュアル作成に力を入れていた。
次のステップは、まだ起こっていないことへのマニュアル作成、つまり未来予測の向上である。
やばいぞ自分。今帰路に立ってるぞ自分。
そう、自分を追い込まないとやらない奴だ私は。
人の信頼は、構築するのにとても時間がかかるくせに、壊すのはあっと言う間。私の持ち駒が大量破壊に追いやられる前に次の一手を。きっと今、破壊され始めているから。
これが私の仕事が出来ない理由。