一人になると見えなかったことが見えてくる
実家を離れて久しぶりの一人暮らし。
お金はかかるが、誰にも縛られない生活は楽だ。職場と実家の往復に時間を取られる日々は、精神的にも体力的にも地味に辛かったんだと気が付いた。それに、仕事のストレスを家族に当たらないでいられることは、自己評価の維持にも繋がる。
実家では毎日疲れ果てて、ただ寝るだけだった。同じ家に住んでいる祖父母とはすれ違いの日々で、久しぶりに早く帰宅しても、疲れて落ち着いて話をする余裕もなかった。そんな自分が駄目人間なのは分かっていたけど、職場でのストレスに加えて、実家でも周りに気を使うのはきつかった。土日も予定がなければ1日中ベッドの上で過ごしていた。無理に人に会うのも面倒だった。
1人でいられる時間を作れる今の暮らしは、それだけで心の安定に繋がる。こんな自分は結婚には不向きだと思う。ただ少しの優しさだけが取り柄の私は将来どうなってしまうのだろうなんて思う。でも、そんなこと考えても意味がないわけで、結局目の前の時間をただ生きるだけしかできない。
こんな深いことを考えたのも久しぶりだった。
まだ大して時間は経っていないが、実家の祖父母は元気だろうか。一緒に暮らしていても会えるのは少しの時間で、大した話も出来ていなかったが、顔を見れないのは寂しいものなんだと気付く。大学時代は距離がかなり離れていたし、自分の事ばかりで家族のことなんて考えていなかった。寂しいと思うこともほとんどなかったし、元気な祖父母しか頭に思い浮かばなかった。
大人になった今、自分が将来経験するであろう事柄がふと思い浮かぶ時がある。残りのタイムリミットがどれ程なのか分からないが、仕事と同様に、そろそろ計画的にやらないといけないんだろうな。
そんなことを書いている間に、今日も終わりを迎える。今の私は何一つ満足に出来ていない。今日やると決めていた事も、中途半端ばかりだった。計画的だなんて程遠い。
明日やろうは馬鹿野郎だという言葉があるが、あれは私のことだと思う。まだまだ中途半端だけど、前よりも時間の余裕がある分、考えながら生きて行こう。
なんて難しいことを考えてた夜なのでした。